1930年代、驚くべき実話を元にしたサスペンス・コメディとのこと。
戦場で負傷した兵士、看護師という立場で出逢った3人の男女、アムステルダムで友情をはぐくんだものの、その後女性は姿を消す。
残された男性2人(外科医のバート、黒人弁護士のハロルド)、帰国した米国で思いも寄らぬ政治的陰謀に巻き込まれ、何とか危機を免れようと動き出した中で、姿を消していた女性ヴァレリーに再び出逢います。
その後は、その3人が主軸となって展開していくストーリィ。
出演している俳優陣に見事さに興味を惹かれました。
ただ、ストーリィ展開は、ひとつひとつの場面、場面を切り貼って繋いでいく構成といった印象です。
そのため、サスペンスストーリィとして面白いか、と問われると、正直言って疑問です。
それよりは、各俳優の演技ぶりを楽しむ、という観方の方が良いのではないかと思う次第です。
私としては、クリスチャン・ベイル、マーゴット・ロビーの演技を堪能させてもらいました。
したがって、決して面白くはなかったが、十分楽しめた、という歯切れの悪い感想に落ち着きます。
敢えて言うと、本作品は、観る側より、作る側、演じる側の方が楽しんだのではないでしょうか。(笑)
2022.10.30
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