コミカルなナンバーが特徴的な恋愛ミュージカル。
アステア演じるのは学生楽団のリーダー、ダニー・オニール。ふと知り合った美女ミラーをバンドのマネージャーにスカウトしたところ、彼女は天性の能力を十二分に発揮。そのことから、実在の人気奏者アーティ・ショウの楽団に移って更なる活躍を見せます。
そのミラーをめぐる恋の鞘当と、ショウの楽団員の座をめぐってダニーと激しくも愚かに競い合うのが、学生楽団の仲間ハンク。
この2人が数々のドタバタを引き起こすストーリィなのですが、アステアにしてはダンス場面は少なく、物足りないと言わざるを得ません。
その一方、本作品はコミカルな場面が多分にあるところが特徴。
ポーレット・ゴダートとアステアが2人で踊るダンス場面、アステアがロシア民族楽団に加わってロシア人風に歌い踊る場面、アスアテが楽団の指揮棒を振るいながら踊る場面の3つともコミカルな味わいがたっぷりです。
ただし、ダニーとハンクの2人の脚の引っ張り合いは見苦しいと言える程ですし、最後にしてもあまり気持ちの良い決着の付き方ではないのが、もうひとつ楽しめないところ。
※ポーレット・ゴダードは4回の結婚歴があり、3回目の相手が本作品で共演したバージェス・メレディスとのこと。ちなみに2回目がチャップリン、4回目が「西部戦線異状なし」の作家レマルクとのこと。
2007.04.14
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