昔、テレビの洋画劇場で観た作品です。
リンゴ売りの老婆アニーが主人公。アニーはひとり娘をヨーロッパの修道院に入れていたが、娘への手紙では自分が貴婦人であると偽っていた。その娘が、スペインの伯爵家の息子から求婚され、伯爵父子を伴ってアメリカへ戻ってくるという手紙が届いたから、さあ大変。
アニーのリンゴに縁起を担いでいたギャングのデーブが、アニーの為に人肌脱ぐことになります。すなわち、娘が帰ってくる間だけ、アニーを貴婦人に仕立て上げようというもの。
デーブは、子分すべてを狩り出し、また警察まで巻き込んでの大騒ぎになります。
ストーリィをまともに考えてみれば、子供だましのようなストーリィに違いないのですが、アメリカ的善意を象徴するような、気持ちの良い作品に仕上がっています。
淀川さんの解説によると、監督のキャプラはこのストーリィを再度映画化したそうです。それだけ気に入っていたストーリィなのでしょう。
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