“百万長者と結婚する方法★★
HOW TO MARRY A MILLIONAIRE
(アメリカ映画)

出演:ローレン・バコール、マリリン・モンロー、ベティ・グレイブル

    

女性3人がニューヨークの高級アパートを借りて、百万長者と結婚しようと奮闘するというラブ・コメディ。
そのリーダー格が、ローレン・バコールの演じるバツイチ女性シャッツィ。マリリン・モンロー演じるポーラ、ベティ・グレイブル演じるロコは、未婚なだけにシャッツィほどの執念はなく、ぶらさがりという感じ。
百万長者と結婚しようという当初の意気込みに反して、結果は....というラブ・コメディ。まぁ、考えてみればそんなことがストーリィになりうる、良い時代かな、という気がします。

面白いのは、シャッツィという女性の大胆な行動。家具つきでアパートを借りたものの、資金不足のため、ピアノ、ソファ等々と、どんどん家具を売り飛ばしてしまう。これって、犯罪行為ですよね?
ローレン・バコールは如何にも気の強そうな美人で、彼女だけだと相当にとげとげしくなってしまいそうなのですが、そこにマリリン・モンローが加わると、印象は全く異なってきます。何となく、人の良さそうな雰囲気が加わりますから、本作品における彼女の存在は貴重。コメディには欠かせない雰囲気がありますけれど、コメディだけでなくサスペンス(ナイアガラ?)、西部劇(帰らざる河)にも良い味を出しているのですから、単にセクシー女優と言うべきではなく、稀有な存在として認めるべきでしょう。

※なお、この正月休に観ている旧作DVD、いずれも付録に劇場予告篇がついていて、それを見ているだけでも結構楽しい。英語力のない私でさえ、予告編のメッセージが判るし、それらメッセージの何と単純明快なことか。
さらに、本DVDには、試写会のニュース付き。その中に、ミッツイ・ゲイナーや若きロック・ハドソンもいて、真に楽しい。映画全盛の時代だったのでしょうね。


2004.01.04

 


 

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