“カラミティ・ジェーン ★☆
CALAMITY JANE
(1953年アメリカ映画)

監督:デヴィッド・バトラー
脚本:ジェームズ・オハンロン
出演:ドリス・デイ、ハワード・キール、アリン・マクレーリー

    

これは珍しい、ドリス・デイ主演によるミュージカル。しかも、西部劇ミュージカル。
ドリス・デイは、“ケ・セラ・セラ”のヒット曲で知られ、ピンク・コメディやTVシリーズ「ママは太陽」(?)の主演で私の好きな女優さんですが、これまで彼女主演のミュージカルを観たことがありませんでした。
それはどうも、彼女がワーナー映画の専属だったためらしい。

ストーリィは、実在したらしい男勝りの西部女、カラミティー・ジェーンを主人公にした西部劇。
有名な女優を町に招こうとシカゴに出かけたジェーンですが、勘違いして女優の付き人であるケイティーを連れて来てしまう。初めての舞台で立ち往生してしまったケイティーをジェーンがかばったことから2人は親友となる。そして、同居することになったケイティーの感化でジェーンが女らしさを身に付け、一騒動を経て保安官ワイルド・ビル・ヒコックと結ばれるというストーリィ。

率直に言ってミュージカルとしては、ぱっとしません。
ドリス・ディの声はハスキーなのですが、あまりミュージカル向きではないのではないか。
一方、まるで男と同じ格好をしたカラミティー・ジェーン姿にドリス・デイはぴったりはまっています。こんなにスタイルの良い女優さんだったのかと、思わず惚れ惚れ。また、時々コミカルな表情をみせるところも、その後コメディアンヌとして大成するドリス・デイにぴったりの役柄と言えます。
何よりファンとして嬉しいのは、彼女の歌声をたっぷり聞くことができること。

本作品は、ドリス・デイあっての映画であり、最初から最後までドリス・デイの魅力を味わうに尽きる映画です。

なお、主題歌の“シークレット・ラブ”はオスカー受賞とのこと。

2005.08.18

 


 

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