“ブリガドーン ★☆
BRIGADOON
(1954年アメリカ映画)

制作:アーサー・フリード
監督:ヴィンセント・ミネリ
原作戯曲:フレデリック・ロウ、アラン・ジェイ・ラーナー
脚本:アラン・ジェイ・ラーナー
出演:ジーン・ケリー、ヴァン・ジョンソン、シド・チャリシー

    

舞台を山の中に村に置いた、ちょっと珍しい趣向のミュージカル。

ニューヨークからスコットランドに狩猟にやってきたアメリカ人、トミー(ジーン・ケリー)とジェフ(ヴァン・ジョンソン)は山の中で道に迷いますが、地図にない不思議な村“ブリガドーン”に辿り着きます。
ちょうど村では結婚式が行われる日。お祝いムードに巻き込まれ、トミーらも踊りに加わります。
このブリガドーン、実は 100年に一度現れるという不思議な村で、村人たちの生きている時間は1754年とちょうど 200年前。
しかし、このブリガドーンでトミーはフィオーナ(シド・チャリシー)という娘に出会ってお互いに恋してしまいます。2人の恋は果たして結ばれることがあるのだろうか、というストーリィ。

ストーリィとしてはちょっとなぁ・・・という内容。
また、村人のダンスは良いけれど、タップとなると都会には向いてもこうした山の中には向いていないよなぁ・・・と思わざるを得ません。
シド・チャリシーも顔立ちが怖い方なので、村娘というイメージや、幻想的なラヴ・ロマンスという雰囲気にはあまり合わないという印象あり。また、折角の美脚も村娘の服装ではあまり披露することもできず。
それでも、村娘のスカートは充分工夫されていて優雅にひろがって、シド・チャリシーの踊りは充分綺麗です。

都会から離れて山の中にミュージカルの舞台を持ってきたという趣向は面白いですし、背景の景色(勿論ロケではなく背景画)の壮大さはちょっとした見物です。その景色をバックにジーン・ケリーとシド・チャリシーが踊る場面が本作品のハイライト。

2005.08.30

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