“踊るアメリカ艦隊” ★☆
Born to Dance
(1936年アメリカ映画 MGM)

監督:ロイ・デル・ルース  音楽:コール・ポーター他 
主演:エレノア・パウエル、ジェームズ・スチュアート

 

“タップの女王”と言われるエレノア・パウエルの主演ミュージカル。

“ザッツ・エンターテインメント”に登場するのが本作のクライマックス、壮大なセットによる場面。・・・ということで一応観ておこうと思った次第です。

ダイナミックなソロのタップがエレノア・パウエルの持ち味ということですが、それに頼るだけのミュージカルではねぇ・・・と感じる処。
そしてストーリィはというと、如何にミュージカルと言っても、無理無理に過ぎる、という印象です。

エレノア・パウエルの恋人役として登場するのが、まだ新人俳優と言うべきジェームズ・スチュアート。若き日の名優ジェームズ・スチュアートが歌っているのですから、興味惹かれるところです。

ただ、面白いと思ったのは、エレノア・パウエルとジェームズ・スチュアートが夜の公園でデートしている場面。
突然に制服警官が珍入し、ジェームズ・スチュアートからタクトを奪い振り始めるのですが、これが何とも面白い。無音声映画のギャグシーンを観るようです。

今の感覚からすると上記の如き感想になるのですが、本作はアカデミー賞に主題歌賞とダンス監督賞でノミネートされたそうです。

※フレッド・アステアと共演した1940年作「踊るニューヨーク」は傑作だったのですけれどねぇ。

2022.04.11

 


 

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