“夜明けのすべて ★★
(2024年日本映画)

監督:三宅唱
原作:瀬尾まいこ
脚本:和田清人、三宅唱
出演:松村北斗、上白石萌音、渋川清彦、芋生悠、藤間爽子、りょう、光石研

  

片やPMS(月経前症候群)、片やパニック障害という問題を抱え、せっかく入社した会社を退職せざるをえなかったという男女が、転職先の栗田金属という会社で出会う。
それまで一人で苦しむだけだったのが、同様の問題を抱えている相手を少しでも楽にさせてあげたいと思い始めたところから、二人の状況が変わっていく、というストーリィ。
※女性側=藤沢美紗役が上白石萌音、男性側=山添孝俊役が松村北斗。

瀬尾まいこさんの原作小説も好きでしたが、こんな地味な作品だったかなァと思う処。
お互いに相手にお節介を焼く面白さ、栗田金属という会社の不思議な雰囲気、この二つが原作の魅力でしたが、それらを充分に描き切れなかったのは、映画という時間的制約のためであったろうか、と思います。

題名からは、夜明け前が一番暗い、でも明けない夜はない、というメッセージが伝わってくるようで、救われるような気持ち良さを感じる作品であるところは、原作と変わりありません。

2024.02.16

       

※原作 → 「夜明けのすべて

            


  

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