“ヤマトタケル(シネマ歌舞伎)” ★★☆ 作 :梅原 猛 |
先代猿之助のために哲学者・梅原猛が書き下ろし“スーパー歌舞伎”という新しいジャンルとして打ち出した歌舞伎作品。昨年6月に新橋演舞場で四代目市川猿之助、九代目市川中車(香川照之)とその子=市川團子の襲名披露公演を映像化したものです。 歌舞伎ならやはり舞台で、と言われるかもしれませんが、生で観る臨場感はないにしろ逆に表情等細かいところをよく観ることができる等々、シネマ歌舞伎はシネマ歌舞伎なりの良さもあるのではないかと思います。 なお、舞台終演後の全員そろってのカーテンコール、先代猿之助も姿を見せましたが、身体の不自由さを感じられたもののその存在感たるや相当なもの。この先代の存在があってこそこの作品も生み出されたのだと、改めて感じました。 2013.09.29 |