大人気コミックの映画化、未来社会を舞台にしたファンタジー・サスペンス、とのこと。
美しい田園に囲まれた中にある城館、そこは大勢の孤児たちが住む施設グレイス=フィールドハウス。なお、孤児といっても皆に暗さはなく、皆が家族と信じていて明るさ一杯。
そして彼らの世話をするのは、美しくて優しく、皆から“ママ”と呼ばれて慕われているイザベラ(北川景子)。
しかし、実はこの施設、孤児院などではなく、鬼たちの食料にするために子供たちを養育する、養豚場ならぬ養人場だった。
ふとしたことからその事実を知ったエマ(浜辺美波)は、仲間と一緒に脱走の計画を練り始めるのですが・・・・。
イザベラを演じる北川景子は、善良なママかそれとも悪魔なのか、という二面性ある役を好演。
でもやはり主役は、全力で奮闘したエマ役の浜辺美波でしょう。
本ストーリィ、突き詰めればイザベラ対エマの闘い。それは、諦めた人間と諦めずに闘い続けようとする人間の闘い、と言って良いでしょう。
ただ、似たような設定のSFサスペンス“アイランド”に較べると、設定がちゃちだなぁと感じざるを得ず。
・まず、大勢の子供たちをイザベラ一人で世話している、ということ自体が非現実的。
・そしてまた、そもそも子供たちの親は? という疑問も残る。
まぁ、浜辺美波の明るい奮闘を観られただけで満足、としておきましょう。
2020.12.24
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