とてもマンガチックな映画。
というのは当たり前、そもそも川原泉さんの同名少女漫画を映画化したものなのですから。
母親を亡くした後、それまで存在を知らなかった大金持ちの兄・一臣の元に引取られた主人公・司城史緒は、普通の高校から由緒正しいお嬢様学園“聖ミカエル学園”に転校することになります。
その聖ミカエル学園、湖の真ん中にある島にあり、湖を渡る列車で通学するというのですから、何をか況や。 庶民派の主人公がお嬢様学園に放り込まれた結果のコミカルな騒動を描くストーリィかと思いきや、それが全く異なる展開。いかにもお嬢様然とした振る舞いの影で実は自分と同じ庶民派と判った同級生、斎木和音と更科柚子と意気投合したところまではともかく、それから3人のハードなアクション活劇へとあっという間に変貌するのです。この辺りまるで“チャーリーズ・エンジェル”ばり。
原作は勿論読んでいませんので、原作と本映画の違いの程は判りませんが、上野樹里や「恋は五・七・五!」の関めぐみ、平愛梨の3人ががハードなアクションを繰り広げるというのが、予想外な面白さ。
しかしまぁ、主演の上野樹里、彼女は何にでも見事にハマるなぁ。それが彼女の尽きない魅力です。
※もうひとつ、DVDに収録されている舞台挨拶、上野樹里の場合その辺りもなかなかに楽しめます。彼女の素直なボケぶりが楽しい。
2007.01.21
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