吉川英治文学賞新人賞を受賞した辻村深月作品の映画化。
ひと言で語ってしまうと、原作の良さがそのまま生きている、という映画作品です。
原作が良いのは、幾つもの胸打つドラマが楽しめるうえに、祖母から“ツナグ”の役割を引き継ごうとしている高校生の孫がその意義を迷い確かめようとしている部分、そして一つ一つのストーリィにミステリとスリリング要素が付け合わされているところです。
登場する俳優さんたち、若い女優さんも含めて、各々が持ち味を発揮していて好感が持ています。
原作と合わせて楽しめること、間違いナシです。
※原作は5篇から成りますが、映画ではそのうち「長男の心得」「親友の心得」「待ち人の心得」「使者の心得」の4物語から構成。
2012.10.08
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