35年も前に起きた昭和最大の未解決事件=大企業社長の誘拐・身代金要求事件。
既に時効になっているにもかかわらず、上司から指示されこの事件を調べ始めた新聞社の記者=阿久津英士。
父親の遺品の中から見つかった録音テープに残された声が、その事件で金の受け渡し場所を指示する自分の声だと知った、父親から継いだテーラー店を営む曽根俊也。彼もまた当時のことを聞きまわり始めます。
その2人の行動が交わった時、真相解明に向けた道のりが確かなものになり始める、というストーリィ。
小栗旬さん演じる新聞記者が良かったです。
特ダネをものにしてやろうといったギラギラしたものがなく、地味に事件を、人を辿っていくという風。
だからこそいつの間にか、観客である自分もまた、阿久津と曽根という二人と一緒に事件を調べている、という気持ちになるのでしょう。
※本映画で見出した意外な面白さは、ストーリィとは全く別なのですが、最近見かけることのなかった昔懐かしい俳優さんたち等が出演していること。
桜木健一、浅茅陽子、佐藤蛾次郎、宮下順子、正司照枝(かしまし娘)、沼田爆、岡本麗という面々。
特に、柔道着姿の桜木健一さん(「柔道一直線」)は懐かしかったなぁ。
2020.10.30
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