SF小説の名品「夏への扉」の映画化。
原作を初めて読んだのは中学生の頃だったでしょうか。その頃から忘れられずにいる、永遠の名作。
相棒とでもいうべき愛猫ピート、天才発明家、信頼していた相手からの手酷い裏切り、冷凍睡眠によるタイムトラベル(未来へ)、そして時間移動装置による再度のタイムトラベル(過去へ)、そして逆転劇、ロマン。
読み手を興奮させるあらゆる物語要素が盛り込まれたSFですが、最も印象的なのは主人公とリッキーとの時を超えたラブロマンス部分でしょうか。
本作での主人公は、ロボットとプラズマ電池の開発を行っていた青年=高倉宗一郎。そしてヒロインは、両親を失った宗一郎を引き取ってくれた松下夫婦の娘=璃子。
ところが、恋人と璃子の叔父に騙された宗一郎は、30年間の冷凍睡眠に送り込まれます。そして30年後に目覚めた宗一郎が知ったことは・・・。
名作の邦画化の出来としては如何?というところですが、山崎賢人と清原果耶の好演があって、原作の香りを思い出しながら、まずまず楽しめました。
2021.06.26
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