映画 鈴木先生” ★☆
(2012年日本映画)

監督:河合勇人
原作:武富健治
脚本:古沢良太
出演:長谷川博己(ひろき)、田畑智子、でんでん、富田靖子、臼田あさ美、土屋太鳳(たお)、未来穂香(みきほのか)、工藤綾乃、風間俊介、斉木しげる

 

TVドラマの映画版。DVD観賞です。
ストーリィ設定はTVドラマと全く変わらず、少し時間が進んだ程度。
映画版とあって2つの事件が同時並行して進みます。

ひとつは、生徒会役員選挙をめぐる事件。鈴木と尽く対立していた足子先生が職場復帰したと思ったらいきなり無効投票を認めない完全参加の公平選挙をめざすと言い出します。鈴木が担当する2年A組からも会長に中村加奈、書記に小川蘇美が立候補しますが、何故かその後に出水正までもが会長に立候補。生徒会に何の関心ももっていなかった筈の出水が何故立候補したのか。そも目的は教師たちに対する何らかのテロではないかと鈴木は懸念しますが、その中身までは予想つかず。ついに立候補演説の日を迎えますが・・・。

もうひとつは居場所を失った者に対する行き場所つくりの問題。この問題は在校生だけでなく卒業生、いや社会全体に通じる問題で学校ドラマの枠をはみ出した観がありますが、生徒会役員選挙と根っこでは共通するところがあります。
後半、卒業生が中学校に押し入り小川蘇美を人質にするという事件が発生。この辺りも非現実的とはもはや言えませんが、その危機脱出方法は余りにも非現実的で、いくら映画版故のサービスとはいえやり過ぎと思わざるを得ません。その所為で本作品に対する評価が下がってしまったのがちと残念。

2013.07.14

   
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