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かつての大ヒットアニメ「宇宙戦艦ヤマト」の実写版映画化。
昔、観に行きました、アニメ映画「宇宙戦艦ヤマト」を。会社の帰りに一人で銀座の映画館へ。
その時の感動があるからこそ、この実写版も見に行ったようなもの。
まぁそれなりに良く再現できている、というところでしょうか。
ただ、ガミラスとの宇宙空間での戦闘が大幅にカットされてしまったのは、そもそものストーリィとしてどうなのか、と思います。
アニメなら簡単にストーリィ展開できるところが、人間が演じているとなるとそうはいかない。時間的制限からカットせざるを得なかっただろう事情も判りますが。
本作品では、黒木メイサ演じるヒロインの森雪が、原作品とは違って戦闘機の女性パイロット役。これは成功だと思います。スペース・アクションに華を添えたという印象。
実写版での見応えのひとつは、黒木メイサでしょう。
残念なのは、“ロマン”が完全に抜け落ちてしまった点。
思えば、アニメ版で感じたロマンは、滅びゆく側（ガミラス）の悲哀もあったからこそなのです。
本実写版にはそれが欠けていた。ヘンな（私にとっては）地上戦、あれはいったい何だったのかと、観終った後まで感じます。滅びゆくものの悲哀など、どこにも出て来ようがありません。
アニメ版を観ているからこそ、そして時々アニメ版の感動を思い起こしながら観ていたからこそ、それなりに楽しめた「宇宙戦艦ヤマト」実写版。
さて、アニメ版を知らずに観る方の感想はどうなのでしょうか。
2010.12.04
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