“それでもボクはやってない” ★★☆ 監督:周防正行 |
世の男性、とくに混雑する通勤電車を利用するサラリーマン男性がひそかに恐れるのは痴漢に間違われることではないか、とかねてから思っていました。 フリーターの金子徹平は会社面接に向かう途中、電車から降りたところを女子高生から痴漢だと腕をつかまれます。そのまま彼は、駅事務所、警察、拘置所、検察庁と引きまわれますが、誰も彼の言うことを聞いてくれない。誰もが、彼が痴漢行為をしたと最初から決め付けている。 本書の見処は、普段知ることもない刑事起訴の段取りを知ることができること、いったん警察に犯人だと決め付けられてしまったら最後それを覆すのは至難のことであること。 本作品の主人公の場合は冤罪ですが、実際痴漢行為は多いのだろうなぁと思います。被害にあった女性が味わう屈辱的な思いもさぞや、と思います。 2007.08.12 |