“幸福のスイッチ” ★★
(2006年日本映画)

監督:安田真奈
脚本:安田真奈
出演:上野樹里、本上まなみ、沢田研二、中村静香

 

素直になれない、意地っ張りの主人公を上野樹里が主演したハートウォーミング・ストーリィ。

和歌山県の小さな町。お客様第一を言い続けて小さな修理や雑用も厭うことなく引き受ける父親。家庭を犠牲にして外面ばかり良いと反発した次女の稲田怜は、東京の専門学校を卒業してデザイン会社にイラストレーターとして働いているですが、上司と喧嘩して僅か1年で辞職。
そんな折三女の香から、妊娠中の長女・瞳が倒れたと手紙が届く。慌てて実家に戻ると、瞳が倒れたのではなく、父親が修理中に屋根から落ちて骨折したためと判ります。
仕方なく実家の仕事を手伝い始めたものの、父親への反発からどうしても嫌々になってしまう。
しかし、次第にこの田舎町で父親の果たしている役割に意義があることを知るようになり・・・・というストーリィ。

今までコミカルなところある役どころが多かった上野樹里ですが、本作品では冒頭から中盤まで、ずっと不機嫌な陰鬱顔。それはそれではまっているところが上野樹里らしいところ。
長女役の本上まなみ、三女役の中村静香、父親役の沢田研二と、各々役にはまっているところが観ていて心から楽しめます。
素直に肩の力を抜いて観れる映画。時にこんな映画と出会えることが楽しく、また嬉しい。

2007.04.29

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