“さくら” ★★ 監督:矢崎仁司 |
サクラと名付けた愛犬が長谷川家にやって来た時から、回想というシチュエーションも含めて綴った、家族5人と犬1匹の家族ストーリィ。 テーマは何か、というより、ごく普通の家族に起きた、普通ではない出来事等々、いろいろなドラマをすべて盛り込んだ家族ドラマという印象です。 兄2人と妹1人という3兄弟と両親の仲の良い姿。その家族に影を落としたのは、長男である一の喪失と父親の家出か。 ヒーローだった長男=一(はじめ)と矢嶋優子との恋人関係、次男=薫の“玄関”と言われる女子同級生との初経験、末っ子=美貴と同級生とのレズ要素のある友情、美貴による矢嶋優子への行き過ぎた嫉妬。そして一の身に起きた、残酷な試練・・・。 主人公であり、語り手という立場でもある薫役の北村匠海は、いつもの北村匠海らしく、母親役を演じる寺島しのぶの芸達者ぶりは今更言うまでもなく。 元々本映画を観に行ったのも、小松菜奈が目的でしたので、見応えあった一面、美貴という人物像には複雑な思いを抱かざるを得ず・・・。 2020.11.15 |