ルームメイト ★★
(2013年日本映画)

監督:古澤健
原案:今邑彩
脚本:古澤健
出演:北川景子、深田恭子、高良健吾、尾上寛之

 

北川景子と深田恭子の共演というところに惹かれて観に行ってきました。

まず冒頭、どんな傷害事件なのか、雨の中、2人の男女が担架で救急車に運び込まれるところから始まります。そこからして早くも怖ろしさを感じさせるスリリングさあり。
主人公は萩尾春海、23歳。交通事故にあって気が付くと病院のベッドの中。頭部の強打と脚の骨折。どうして交通事故にあったのか思い出せない。
やがて退院の時を迎えますが、派遣社員として働くことができず、部屋代ほか当面の生活費が心配。その時、入院中に親しくなった看護婦の西村麗子がルームシェアを申し出てきます。気の合う相手で心強くもあり、楽しく共同生活を始めた春海ですが、突如として別人格のような振る舞いを見せ始めた麗子に、春海は恐れと共に心配を抱くようになります。
一方、春海相手に事故を起こした工藤は春海に好意を抱き、個人で雑貨輸入をしている自分の仕事を手伝ってくれないかと申し出て・・・・。

観ている人にはすぐ、麗子の言動は彼女が多重人格である所為と想像が付きますが、何とそんな仕掛けだったとは。
言われてみればあぁそうかと後から思うものの、観ている間は全く予想も付きませんでした。だからこそ、スリリングな恐ろしさを満喫できたと言えます。

地味な女性=春海を演じる北川景子、謎の女性=西村麗子を演じる深田恭子、2人の役柄はぴったりで、共演は見応えがあります。
ただし、深田恭子の役柄はこれまでにもあったような気がしますが、北川景子については本作品の終盤、クライマックス場面で見せる表情が凄絶、忘れられない気がします。

※原案は今邑彩の同名ベストセラー小説とのこと。あくまで原案であってストーリィは小説とまるで違っていたので思い出しませんでしたが、今邑彩「ルームメイト」、実は既読作品でした。

2013.11.16

            


  

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