かつて幣原機関で養成され、最高傑作と言われた女性諜報員、小曽根百合。
その小曽根百合が表舞台から姿を消してから10年後、父親から陸軍の多額資金の秘密を託されたことから陸軍に追われる少年=細見慎太と出会った百合は、彼の逃避行を助けるため、陸軍との死闘に身を投じていく。
舞台は東京、アジア太平洋戦争前、関東震災後。
陸海軍、とくに陸軍が我が物顔にふんぞり返っていた時代。
多少は現実的な対決シーンを期待していたのですが、銃撃戦の場面等々、かなり荒唐無稽な展開となっており、いくら何でも、と感じました。
とは言っても、本映画の目当ては綾瀬はるかさん、やはり格好いい。
でも欲を言えば、銃頼りばかりでなく、もっと格闘シーンを楽しみたかったところです。
綾瀬はるか主演のアクション映画というと、「劇場版 奥様は、取り扱い注意」以来ですけれど、私としては「ICHI」(2008年)の方が思い出されます。
綾瀬はるかさんの、格好良く、かつ華麗な衣装を楽しむべき映画、と言うところでしょう。
ですから、アクション映画というより、耽美的な作品という印象大。
2023.08.11
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