“Railways−49歳で電車の運転士になった男の物語−”
★★ 監督:錦織良成 |
大企業の取締役の座を目の前にしたエリートサラリーマンが、突如にして会社を退職、子供の頃からの夢だった、故郷“一畑電車”の運転手に転身するという物語。
一畑電車は島根県の出雲を走るローカル鉄道。鉄道ファン・鉄道エッセイファンなら、割と知られた鉄道なのではないでしょうか。私にしても乗車したことはありませんが、宮脇俊三さんのエッセイを通じて親しみがあります。その点からだけでも、ちと気持ちを惹かれる映画。
インパクトやパンチが特にある訳ではありませんが、まとまり良く、気持ちの良い映画に仕上がっています。 さて、この映画作品を見て注目すべき点は何なのでしょうか? 東京でいつも時間を気にして生きてきた主人公が、故郷に戻るとゆったりと時間を過ごし、運行時間が少し遅れようと乗客を手助けすることの方を優先する。そんなローカル電車ののどかさ、地方生活のゆったりと流れる時間に浸ると、一時のどかな気分になります。 2010.06.05 |