“のだめカンタービレ 1〜6” ★★★
(2006年10〜12月TVドラマ)

演出:武内英樹
原作:二ノ宮知子
脚本:衛藤凛
出演:上野樹里、玉木宏、瑛太、水川あさみ、小出恵介、上原美佐、サエコ、伊武雅刀、秋吉久美子、西村雅彦、竹中直人

 

連続TVドラマのDVD化。TVドラマはまず観ることがないので、TV放映時は全く観てませんでしたが、上野樹里の最高傑作というお薦めの言葉からついにレンタルして観たという次第。

いゃあー、面白かった。
これだけ面白い作品をDVD6枚でたっぷり楽しめた、というのは幸せです。
1枚ずつゆっくり観ていくつもりだったのが、結局4〜6枚目は一気鑑賞。

題名の“のだめ”は、女性主人公=野田恵の愛称。そして“cantabile”とは、楽譜で「歌うように」という意味の発想記号だそうです。
音楽大学を舞台に、指揮者を目指す男子学生=千秋真一と、ピアニストじゃなくて幼稚園の先生(?)を目指す女子学生=のだめの2人が、思いも寄らず切磋琢磨しあって成長していくという青春ストーリィ。
・・・というと爽やかな青春物語のように聞こえるのですが、主人公ののだめ、同級生の弁当は盗み食いするわ、洗髪は3日に一度しかしないわ、部屋の中はゴミだらけという、年頃の女の子とは思えぬとんでもない輩。しかし、楽譜もろくに読めないくせして、ピアノは実に個性豊かで楽しそうに演奏する。
一方の千秋は、才能豊かながら子供の頃の飛行機事故がトラウマとなって飛行機に乗れない → したがって海外留学できないというジレンマに苦しむ青年という設定。
そんな千秋が、型破りなのだめにつきまとわれつつ、さらにこれまたは破天荒な世界的指揮者シュトレーゼマンに触発されて指揮者としての道を歩み出す。そしてまた、そんな千秋に引きずられるようにしてのだめも音楽の高みを目指すため足を踏み出すというストーリィ。

のだめ役の上野樹里のコミカルな演技が何と言っても素晴らしい。多彩な表情、多様な演技と見応えたっぷりです。上野樹里なくしては“のだめ”は在り得なかったのではないか、と思う程。本作品ではその上野樹里の魅力をたっぷり味わえるといって、過言ではない。
そのうえさらに本作品の魅力は、回を追うごとに主役2人の演技、ストーリィがどんどん迫力を、奥深さを増していくところにあります。
また、クラシック音楽のさわりを楽しめるところも嬉しいところ。

青春ストーリィ、主人公2人の演技、回を追うごとに迫力を増していくその展開、観て本当に良かった。
上野樹里、いろいろな作品を観てきましたけれど、現時点では本作品が代表作であるといって間違いないでしょう。

 
【目次】

 Lesson1:変態ピアニストVS俺様指揮者のラプソディ

 Lesson2:落ちこぼれ変態オケ! 波乱のスタート!?

 Lesson3:弱小オケ大ピンチ!? 愛は貧乏を救えるか

 Lesson4:キス成るか!? 感動の定期演奏会バトル!!

 Lesson5:さよなら巨匠! 恋の学園祭オケ対決!

 Lesson6:さらばSオケ! 涙の解散式&愛の2台ピアノ

 Lesson7:新オケ始動!  すれ違う恋に波乱の予感!

 Lesson8:新星オケ初陣! トラウマ克服に揺れる恋

 Lesson9:コンクールVS留学! 決断は別れの予感!

 Lesson10:波乱のコンクール! 告白と涙の最終章!

 Last Lesson:さよならのだめ! 涙のクリスマス公演

2008.03.01〜20

 
   


  

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