何ともおぞましい題名ですが、猟奇的なホラーではなく、ドタバタ・コメディといった観。
主人公である人の好い青年キョムが、ひょんな事から酔いつぶれた若い娘の面倒を見る羽目になり、それ以来、“恋人”とも“ガールフレンド”ともはっきりしないまま、彼女に振り回される関係が続くというストーリィ。
その彼女、相当に強引かつ乱暴な性格で、「猟奇的」と評される訳ですけれど、いくら可愛い顔をしているからといって、よく付き合うなぁこの主人公、という感想。被虐的コメディではないかと思う所以。
ところが終わり近くになると、急に哀感あるラブ・ストーリィに一転してしまうのですから、ようやるわ、のひと言。
結末シーンの印象からすれば、猟奇的な彼女はしおらしい女性に一変し、爽やかな青春ラブ・ストーリィに化けてしまうのですから、人を喰った作品と言わざるを得ません。
ドタバタ的な笑いと、すれ違いラブ・ストーリィのスリルおよび爽やかさを、張り合わせて作った、と言うべき作品。
前半はうんざりしながらも可笑しく、後半は私好みと言えるでしょう。
2003.08.09
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