“ま る ★★
(2024年日本映画)

監督:荻上直子
脚本:荻上直子
出演:堂本剛、綾野剛、吉岡里帆、柄本明、片桐はいり、小林聡美、吉田鋼太郎

 

予告編を見てもよく分からないながら、好きな荻上監督作品であるからと、観た次第です。

ストーリーは、不条理なアート・コメディ。
画家を目指しながら雇用主から都合よく、おまけに安い賃金で働かされている青年=沢田(堂本剛)が主人公。
自分がふと描いた「〇」の絵が、円相を見事に描いていると自分の知らないうちに大評判になってしまう。すると今まで自分を一方的に見下げてきた人物たちが手の裏を返すように持ち上げてくる、そのうえ社会的にも大注目され・・・・。

何だかよくは分からないものの、評判になってもとくに変わることのない主人公の一方で、綾野剛、吉岡里穂の演じる登場人物たちが勝手にエスカレートしていくかと思えば、柄本明演じる人物は何だかよく分からず、といった具合。

それでも観終わってみれば、自分に対する評価を他人が勝手に作り上げ、翻弄してくることがある、そうした中でも自分自身を見失わず自分らしくあり続けることが大事、という不条理劇かと思いました。

荻上作品にはお馴染みの、小林聡美、片桐はいりのお二人もちゃんと出演。
なお、あの人物を演じたのが片桐はいりさんとは、中々気づかないですねぇ。

2024.10.18

             


  

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