“瞼の転校生” ★★
(2024年日本映画)

監督:藤田直哉
脚本:金子鈴幸
出演:松藤史恩、斎藤潤、葉山さら、村田寛奈、市川華丸、生津徹、佐伯日菜子、高島礼子

  

“若手映像クリエイターの登竜門”SKIPシティ国際Dシネマ映画祭20周年と(埼玉県)川口市政施行90周年を記念し、東日本大震災を出発点に、孤独な女子2人を、小学生時、埼玉県と川口市が共同制作した長編映画、とのこと。

主人公は、旅回りの大衆演劇一座に生まれ、一か月という短い期間で転校を繰り返す中学生の裕貴。
転校して担任となる教師の面談時、「どうせ一ヶ月で転校するから友だちはいらないです」と答えた裕貴ですが、地下アイドル<パティファイブ>のライブ会場で偶然再開した不登校中の同級生=建と親しくなり、さらに建の元カノである茉耶とも言葉を交わすようになったことで、二人との間に友情が芽生えていく。

<パティファイブ>は解散したものの、建の推しである浅香が縁あって裕貴の一座に加わったり、茉耶が体重演劇にハマッたりと、それぞれに変化が生じていきます。

僅か一ヶ月という短い期間ですが、三人の間に確かな友情が芽生えたこと、それによって各人それぞれが一歩成長したといえるストーリィに、好感大。

千秋楽、最後の舞台、そこで建はどういう選択をするのか、という場面が見どころ。育まれた二人の友情が感じられて、佳いですね〜。

2024.03.02

            


  

 to 映画note Top     to 最近の映画 Index