「HERO」のチャン・イーモウ監督による、絢爛豪華な活劇アクション。
でも、観終わった後の感想を率直にいうならば、「ロミオとジュリエット」ばりの純愛物語+活劇アクション・映像美付。
時代設定は、唐王朝が衰退を始めた9世紀中頃。
“飛刀門”という反政府勢力を捉えようとする官吏2人の計略から、ストーリィは始まります。
飛刀門の一味ではないかという情報から2人が目をつけたのは、遊郭で評判の盲目の踊り子、シャオメイ(小妹)。
シャオメイを捉えたリウは、同僚のジンにシャオメイを脱獄させ、飛刀門の本拠を突き止めようとします。ところが・・・。
ストーリィ時代はかなり穴だらけと思うのですが、それ以上に自然、四季の風景映像が美しい。そしてまた、シャオメイの踊るような剣戟シーンも見事で、それだけで見応えがあります。
このチャン・ツィイーという女優さん、踊り子の姿といい、逃亡する時の素顔といい、最後の飛刀門姿といい、可憐で観ているだけでも楽しい。そのうえ、踊りも剣戟シーンも見事なのですから、ただ素晴らしいと言う他ありません。
彼女の存在あってこそ、本作品を観た甲斐があるというもの。
※なお、戦いの場面では竹林の中の剣戟シーンが素晴らしい。アイデアといい映像といい、剣戟シーンにおける中国の技術は相当なものだと感じ入りました。
2005.07.24
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