“ローレライ” ★★☆ 監督:樋口真嗣 |
福井晴敏の力作「終戦のローレライ」の映画化。 ソナーを耳とするならそれは“目”といわれる最終兵器“ローレライ”を搭載した伊507号潜水艦は、秘密任務を与えられ、単独で南太平洋のテニソン島へ向かいます。原爆を搭載した爆撃機の行動を阻止するというのがその任務。 原作と比較してローレライ、少女パウラを描く部分が相当に割愛されたのはやむを得ないこと。そのため、(原作を読んでいれば良くわかりますが)パウラの抱いてきた哀しみを本映画で知ることはできません。惜しまれる部分です。それでも、パウラの存在感は明確に描き出されていて、本ストーリィのうえでは全く支障ありません。 戦争ものは余り好きではありませんが、男たちの熱い思いに感動させられた映画は本当に久しぶり。 どうぞお見逃しなく。そしてできれば原作も読んでもらえると嬉しい。 2005.08.25 |
→ 原作:「終戦のローレライ」