万城目学さんの人気小説「鴨川ホルモー」の映画化。
どんな風に映像化するのか、そこが興味どころ、見どころです。
見終わってみれば、馬鹿馬鹿しくも珍妙な青春コメディ・ストーリィ。
でも、馬鹿馬鹿しいけれどそれでいいじゃないですか、学生時代なのだから。まして京都が舞台なればと、許せる気持ちになれます。だから楽しい。
でも原作ファンとしては最後が物足りず。
主人公の安倍、あれでは単に女性に振られ、拗ねているだけの情けない男じゃないですか。
そしてもうひとつ、ホルモー戦において“諸葛孔明”の再来と言われた凡ちゃんこと楠ふみの見せ所があの程度では淋しい。折角のストーリィが勿体ないというもの。
凡ちゃんの魅力が発揮されてこその、本作品の楽しさなのですから。
物足りなさの残った分、また原作を読み返したくなりました。
2009.04.20
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