“違国日記 ★★
(2024年日本映画)

監督:瀬田なつき
原作:ヤマシタトモコ
脚本:瀬田なつき
出演:新垣結衣、早瀬憩、夏帆、小宮山莉渚、中村優子、染谷将太、瀬戸康史

  

同名コミックスの映画化、とのこと。
でも新垣結衣さん主演となれば、何はともあれ、観る、というもの。

思わぬことから同居することになった小説家の叔母、高校生の姪という二人の共同生活を描くストーリー。

中学卒業式の直前、目の前で両親の乗る車がトラックに衝突され、両親を亡くした田汲朝(たくみ・あさ、早瀬憩)。
葬儀の最中、朝に対する心無いささやき声に腹を立て、姉のことは大嫌いだったけれど自分の処に来ればいい、たらい回しは絶対にしない、と勢いで発言したのが、叔母の高代槙生(こうだい・まきお、新垣結衣)。
そこから二人の共同生活が始まります。

両親の急死に打ちひしがれず、明るく振る舞う朝は、元々天真爛漫な性格なのでしょう。でも何も感じていない訳ではない。
また、叔母の槙生の方にしても、朝に対しては自立した大人という面を見せているものの、ふとした言葉で傷つけてしまいやしないかと、不安でいる。

新垣結衣演じる槙生の、叔母・姪といっても所詮は別々の人間と明言、キリっとした姿が好感。
無理に自分を装って誤魔化すより、ありのままの自分を率直にぶつける、そうした方が今の時代、望ましいことではないかと感じます。
また、槙生をサポートしてくれる、親友の醍醐奈々(夏帆)、元カレの笠町信吾(瀬戸康史)といった存在も良い。

一方、朝の、学校の友人、同級生たちとの人間関係も健やかで良い。

新たに築かれる家族関係を感じる、気持ちの良いストーリー。
ふと「海街 diary」を思い出しました。

2024.06.08

                    


  

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