“映画 イチケイのカラス” ★☆ 監督:田中 亮 |
浅見理都のコミックスの主役キャラクターを一部アレンジし、竹野内豊と黒木華の主演で実写ドラマ化したTVドラマの映画版。 題名の「イチケイ」とは、東京地方裁判所第三支部第一刑事部を略した通称とのこと。 ただし、今回の舞台は岡山県の企業城下町。 主役である竹野内豊演じる裁判官=入間みちをが岡山地裁秋名支部に異動、折しももう一方の主役である熱心で堅物の裁判官=坂間千鶴が裁判官の“他職経験制度”でその隣町で弁護士を開業中、という舞台設定。 そこに、貨物船が階上自衛隊のイージス艦に衝突して沈没、そして地元大工場での汚染物質疑惑、という事件が相次いで起こり、坂間千鶴が弁護士として奮闘、法廷でその千鶴と向かい合った入間はさて・・・・というストーリィ。 すぐ<職権発動>する型破りな裁判官、そして黒木華さん主演、ということで観に行った次第です。 それなりに観応えはあったものの、満足するまでに至らなかったのは、このユニークな裁判官のストーリィ、幾つも観て初めて楽しめる、というものだからでしょう。一作だけでは物足りない、とTVドラマを観ていない者としてはそう感じてしまいます。もっと楽しみたい、という処。 それでも、出演している顔ぶれが多彩でその点では満足。 久しぶりに黒木華さんの様々な演技を堪能できたことは、素直に嬉しい。 また、竹野内豊さんの、喰えない人物の裁判官ぶりも楽しめました。 2023.01.14 |