“羊と鋼の森” ★★ 監督:橋本光二郎 |
本屋大賞に輝いた宮下奈都「羊と鋼の森」の映画化。 ストーリィとしては地味でしたが、素直に、そして真摯にピアノ調律師という仕事に向かい合う主人公の姿に好感を抱いた作品。 その雰囲気、その良さは、本映画にもちゃんと引き継がれていました。 主人公を囲むピアノ調律師の会社で先輩たち、三浦友和、鈴木亮平、光石研らのベテランがきちんとストーリィを支えているところにも好感です。 また、ピアノに熱心な双子の高校生姉妹を、上白石萌音(もね)・萌歌(もか)という実際の姉妹が演じているのも、私としては嬉しい処でした。 原作に忠実でそっくりということは、新しい興奮を得らえないということでもありますが、原作の感動をもう一度別の角度(映像をもって)から味わえるということでもあります。 その点が、本映画を観る楽しみです。 2018.06.10 |
※原作 → 「羊と鋼の森」