“傲慢と善良 ★☆
(2024年日本映画)

監督:萩原健太郎
原作:辻村深月
脚本:清水友佳子
出演:藤ヶ谷太輔、奈緒、倉悠貴、桜庭ななみ、阿南健治、宮崎美子、菊池亜希子、西田尚美、前田美波里

 

辻村深月さんの同名小説の映画化。
原作を読んだときは、もう傑作!と感じていたので、本作を観るのを楽しみにしていたのですが、観た感想としては然程には感じることはなし。
何故だろうと思ったのですが、ストーリー内容を憶えていたため、驚きというものがなかった所為かもしれません。

本ストーリー題名は、J・オースティンの名作「高慢と偏見」との対比。
見合いを多く世話している小野寺という高齢女性の、現在の婚活は“傲慢と善良”が特徴、という言葉から。

クラフトビール会社を営む西澤架は、婚活アプリでの出会いを繰り返していた末に坂庭真実という女性と知り合い、親密を深め、ついに結婚を約束するに至ります。
しかし、ある日、突然その真実が姿を消してしまう。
いったい真実に何があったのか。真実の行方を探す中で架は、上記の言葉を聞かされることとなり、結婚とはそもそも・・・と考えることになります。

婚活→結婚小説であると同時に、失踪ミステリ。 辻村さんらしい作品です。

しかし、アプリを利用しての婚活も大変だよなぁ、と感じるところ大。お互いに良く見せかけるところがあるでしょうし、駆け引きもあるようですから。
そんな面倒なことをしなくては結婚できないのなら、結婚なんかしなくてもいいや、という発想になってしまうのもむべなるかな。

2024.09.28

 

※原作 → 「傲慢と善良    

               


  

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