“武士の家計簿” ★★☆ 監督:森田芳光 |
古書店で発見された幕末の、ある下級武士の一家の詳細な家計簿(入拂帳)が元になった時代もの映画。 加賀藩の猪山家は、代々算盤と書をもって藩に仕えてきた御算用者の家柄。毎日登城すると、一日中算用部屋で算盤をはじくという役目。 予告をみていた限りでは、つつましく倹約しながら生きる武士一家の暮らしの様子という感じでしたが、どうしてどうして。本作品、かなりの観応え。 しかし、注目したいのはその底にある主人公の人物像です。 主人公の猪山直之を演じる堺雅人が、「ゴールデンスランバー」に引き続き好演。
従来の時代物映画とは全く趣きを異にする一作。お薦めです。 2010.12.05 |