“亡国のイージス” 
(2005年日本映画)

監督:阪本順治
原作:福井晴敏
脚本:長谷川康夫、飯田健三郎
出演:真田広之、寺尾聡、佐藤浩市、中井貴一、勝地涼

 

福井晴敏のベストセラー小説「亡国のイージス」の映画化作品。
こんなものかなぁ、というのがまず感じること。

日本小説としてはスケール壮大なあの作品を、日本映画で原作イメージどおりに再現できるかなと懸念をもっていましたが、やはりその通りという印象。
イージス艦“いそかぜ”の艦内がなんとなく安っぽくリアル感に乏しいことと、真田広之演じる仙石・先任伍長と並んで活躍する筈の防衛庁工作員・如月行の人物像が弱いため。
また、原作を読んでいれば映画ストーリィも理解できるのですが、映画だけでこのストーリィが理解できるのでしょうか、難しいのでは?と感じます。

念のためストーリィを紹介しておくと、東京湾沖で訓練校海中のイージス艦“いそかぜ”が某国の工作員グループに乗っ取られ、特殊兵器グソーを搭載したミサイルを首都圏に向けて発射すると日本政府が脅迫されるというストーリィ。
息子を殺されたと信じる“いそかぜ”の宮津副長が同士を募って某国工作員・ヨンファと手を組み、平和ボケしている日本人に警鐘を鳴らそうとしたもの。
それを阻止せんとするのが、先任伍長の仙石と防衛庁工作員の如月行の2人。
東京が危機に瀕する中、2人の戦いはさて・・・?

2006.01.07

    
→ 原作:「亡国のイージス
   


  

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