高校生のひと夏の恋愛模様を、爽やかに描いた青春映画。
台湾の高校生モン・クーロウは、親友であるリン・ユエチェンから恋する相手チャン・シーハンに手紙を渡すことを頼まれる。ところが、その手紙の差出人名がモンとされていたことから、話はややこしくなります。
チャンはモンに対してストレートに好意を示してくる。しかし、モンには誰にも言っていない秘密、葛藤(悩み)があった、というストーリィ。
誰にでもあるような青春の1ページ。
とくにドラマチックな展開がある訳でもない。ごく普通の高校生らしい物語を自然に描いているところが、この作品の良さでしょう。
主役の2人グイ・ルンメイ(モン)、チェン・ポーリン(チャン)の2人とも、スカウトによる映画初出演とのことですが、その瑞々しさが魅力。また、普通の高校生をありのまま、自然に演じているところが新鮮です。
現在の日本だとわざとらしくなってしまうストーリィも、台湾が舞台となるとちょうど良い。昔の日本を眺めるような懐かしさがあります。
※一昨年、家族で台湾に旅行しましたが、それもあって画面で眺める台湾の街には親近感を覚えます。そのことも、本作品を楽しめた理由のひとつ。
2004.05.23
|