米国のSF作家=ケン・リュウの短編小説「円弧」の映画化。
近未来が舞台。産んだばかりの赤ん坊を残し、17歳のリナは黙って病院を去ります。
その後、亡くなった人の身体に特殊な防腐処理“プラスティネーション”を施し生前の姿のまま保存するサービスを行っている会社を仕切っているエマと出会ったリナは、エマにスカウトされ、やがてその技の後継者となります。
さらにその後、エマの弟=天音が不老不死の技術を完成して会社の主導権を手にします。
そして初めてその施術を受けた女性となったリナは、30歳の姿のまま長い人生を生きていくことになります。
リナはその後、施術を受けない選択をした人々が暮らす島の療養施設で働く道を選んだのですが・・・。
プラスティネーション、映像的にはとても面白いのですが、本作の主題となる不老不死、そんなに選びたいものなのでしょうか。
自分一人の問題ではなく、家族の問題として捉えた場合、かえって問題を抱えてしまうことのように思います。
※遠い、別宇宙に脚を伸ばしたいと思うのなら、それもアリかもしれませんが。
最後はどういう結末になるのか見当がつきませんでしたが、穏当な結末を迎えてホッ。
2021.07.04
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