住野よる作品の映画化、ということで観に行きました。
世界は変えられる、そんな思いから二人だけで秘密結社を立ち上げた大学生、男女二人、田端楓と秋好寿乃の出会いと二人しての行動、そして決別と憎悪という顛末から、青春の痛みと後悔を描いたストーリィ。
傍観者としてみれば、この主人公=田端楓の意気地なさ、愚かさは明瞭なのですが、彼の気持ちも分かるんだなぁ。
人との付き合いに苦手意識、劣等感を抱いている若者が気持ちを屈折させてしまうのは、無理ないことなのです。
だからといって彼の行動を肯定できるものではありませんが、秋好寿乃にしても楓の気持ちを考えようとしたことがあったのか。
とはいっても、所詮二人ともまだ大学生。だからこそ青い処、痛い処もあり、脆さも露わにするのだ、と思うのです。
それこそ青春と言うべきにしろ、やはり痛々しいことは紛れもなし。
(原作を読んだ時の感想とまた違う感想になったかもしれませんが。)
主演の吉沢亮、好演と思います。
2020.08.31
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