“アマルフィ 女神の報酬 ★☆
(2009年日本映画)

監督:西谷弘
原作:真保裕一
出演:織田裕二、
天海祐希、戸田恵梨香、佐藤浩市、佐野史郎、福山雅治

  

フジテレビ開局50周年記念作品としてオールイタリアロケを敢行、真保裕一さんが原作を担当したというサスペンス・エンタテインメント。
アマルフィ海岸をはじめ、風光明媚な南イタリアの壮大な景色が見事と言うので期待して観に行きました。
若い頃、ローマからポンペイ遺跡へのバス・ツアー加わって7月のナポリに至った時、ローマの薄暗さと対照的なナポリの明るさに感激した思い出が今でも忘れられません。
アマルフィはそのナポリから南に下ったところ。映画の画面とはいえ、あの感激を少しでも味わえたらと思ったのですが、風景、期待したより少なかった。
また季節設定はクリスマスとあって、季節も違ったなぁ。

日本の大臣が来伊することとなり、在伊日本大使館がその受入準備に全力を挙げようとしている最中、日本人観光客=矢上紗江子の娘が誘拐されるという事件が起きます。
大使館伊赴任したばかりの
外交官=黒田は、イタリア語ができない矢上に代わってその電話を受けたことから、その事件に深く関わることになる。
次々と要求を変え、矢上と黒田を振り回す犯人。その指示に従って2人はローマ、そしてイタリアの有名観光地を駆け回ることになります。
しかし、犯人たちの真の狙いは何なのか・・・。

そもそも訳有りらしい外交官=黒田の正体、特に裕福でもない日本人母娘の女の子を何故誘拐したのか。
幾つもの疑問点が最初から浮かび上がる一方、スピーディーに展開していくストーリィ、かなり面白そうだと思われたのですが、後半になって真相が見えてくると、イマイチ。
有名観光地を駈けずり回るストーリィ、「
天使と悪魔」と比べてしまうのは当然と言うべきでしょう。でも本ストーリィには、ユアン・マクレガーのような名優の登場はなかった。

結局印象に残ったのは、アマルフィ海岸の景色より、ソプラノ歌手サラ・ブライトマンが作中登場して歌う主題歌だったかな。
「踊る大捜査線」のイタリア版みたいと感じたのは、私だけ?

2009.08.01

     


  

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