“悪の教典 ★★
(2012年日本映画)

監督:三池崇史
原作:貴志祐介
脚本:三池崇志
出演:
伊藤英明、二階堂ふみ、染谷将太、林遣都、浅香航大、水野絵梨奈、山田孝之、平岳大、吹越満

 

貴志祐介の話題作「悪の教典」の映画化。日本映画では中々味わえない迫力が印象的でした。

生徒たちから慕われている人気教師“ハスミン”こと蓮実聖司。しかし、彼の本性は生まれながらの殺人鬼だった。
自分の秘密が暴かれそうになると蓮見は躊躇なくその相手を殺してしまう。そうして人気教師と言う自らの仮面を維持してきた。しかし今回、ふとした油断から一人二人を殺しただけでは切り抜けられない状態に陥ってしまう。そこで彼が取った手段とは、文化祭の準備のために学校に居残っている担任クラスの生徒たちを皆殺しにする、というもの。
決して許してはならない凶悪犯罪であることは言うまでもありませんが、あくまでフィクションであるという前提において、蓮実のその行動が凄い、迫力満点。
何よりも迫力を感じるのは、一人一人銃で確実に生徒を殺害していくこと、その行為において全く躊躇がないこと。生徒たちが恐怖に打ち震える様子、裏切られた恐怖など全く感じず、問答無用で着々と仕留めていくです。
原作は上下巻合わせて 800頁超という大長編ですから、映画においては相当ストーリィが省かれているのだろうと思いますが(私は未読)、本映画を観る限りストーリィに何の不足もなし、ただその迫力に圧倒されるばかりです。

主演の伊藤英明を筆頭として、山田孝之、生徒たちを演じた若い人たちも好演です。

2012.11.17

       


  

 to 映画note Top     to 最近の映画 Index