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      2025年07月 
      新潮社 
      (1800円+税) 
       
       
      2025/08/28 
       
       
      amazon.co.jp 
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       山梨県に購入した古民家。その古民家で始めたのが、紹介制の宿<遠矢山房>。 
      本作はその遠矢山房での、客を迎え、手作りの料理でもてなし、子ども二人+甲斐犬のブンと暮らす日々、10月から 翌年9月までの一年間を語ったエッセイ。 
       
      宿泊客を迎えるといっても、地元の食材を工夫して調理、日々の暮らしの中に客人を迎えるといった雰囲気で、自然に囲まれたごく普段着の生活ぶりをみるようです。 
      宿泊客にも、この古民家での暮らしの良さ、素敵さを一緒に分かち合ってもらおう、というのが寿木さんの趣旨なのではないでしょうか。 
      その所為か、本書を読むとそのまま、遠矢山房での暮らしを一緒に過ごしているような気分になり、とても居心地がいい。 
       
      文中に宿泊客に提供する料理のメニューも掲載されていますが、もう少し写真もあったらなぁと、つい欲張りたくなります。 
       
      気持ちが洗われるような気持ち良さを感じるエッセイ本です。 
       
      序/10月-あの障子、最高だね/11月-柿の尻をもむ/12月-温泉街の大喧嘩/1月-太陽が照らす者/2月-梅の涙/3月-畳の目ひとつの春/4月-山に星座を探す/5月-野良のアリア/6月-デコルテの北斗星/7月-口紅、夕立ち、蛍袋/8月-百の顔で土に生きる/9月-読めないハガキ/それぞれの春−あとがきに代えて 
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