岡田真理著作のページ


1987年生、福岡県香春町出身、同志社大学中退。フリーライター。2005年陸上自衛隊予備自衛官補(一般)に志願、50日間の教育訓練を経て07年予備自衛官に任官(京都地方協力本部所属)、09年予備陸士長に昇進。

 


   

●「いざ志願! おひとりさま自衛隊 ★☆



 
2010年08月
文芸春秋刊

(1000円+税)

 

2010/08/31

 

amazon.co.jp

京都在住27歳、ごくフツーの女性が、陸上自衛隊予備自衛官補に応募。採用試験に合格し、50日間にも及ぶキツ〜イ“予備自衛官補招集教育訓練”を受けることに。
本書は著者が体験したその訓練の詳細と、あまり知られない自衛隊を内側から見た体験ルポ。
フリーライターという職業故の突撃ルポかと思いきや、応募当時は会社勤めだったとのこと。
会社を辞めたという友人と酒を飲みながら転職先を論っている内に話に上ったのが自衛隊。さっそく募集ページをみると応募資格は27歳未満と知り、ショック。ところが、応募資格34歳未満というのがあった。逃げる友人に対しつい「じゃあ私が受ける!!」と宣言、それが全ての始まりとか。

平成13年から制度が変わって、自衛隊経験のない一般人にも予備自衛官への門戸が開かれたのだとか。一般コースの場合 5日間の訓練x10回=50日間を終えると、晴れて予備自衛官に任官されるのだそうです。
訓練は、現職自衛官の新隊員教育と基本的に同じで、敬礼・行進から銃の扱い方、戦闘訓練、射撃等々。
訓練のキツさに怯えることもあったが、楽しいことも多かった、終わってみて自衛隊が大好きになったというのが、岡田さんの感想。
防衛省が編集協力する月刊誌「MAMORU(マモル)」に連載されたエッセイの単行本化ですが、連載中人気高かったという。
我々普通人が読むと、へぇー、うわぁ、と興味津々読むばかりなのですが、内々だから判る面白さ、さぞ満載なのだろうと感じる次第。

戦争反対を唱える人が多いのは当然のことですが、戦争を仕掛けることと、国を守るために戦うことは、別のことと思います。
本書を読んで新たに感じたのは、国を守らんとする気概は、こうした厳しい訓練を受けて初めて生まれるものではないか、ということ。
面白く読みながら、自衛隊のことも少し判る一冊。
本書を読んで自衛隊に興味を持った方は、是非応募を。(笑)

ヨビちしき。/いざ、自衛隊へ。/いざ、駐屯地へ。/銃ナリ。/戦闘訓練。/訓練の日々。/自衛隊的生活。/自衛隊な人たち。/自衛隊なモノたち。/自衛隊のお勉強。/25キロ行進/射撃/卒業

   
    


     

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