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1.吉野北高校図書委員会 |
●「吉野北高校図書委員会」● ★★☆ ダ・ヴィンチ文学賞編集長特別賞 |
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2008/09/28
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舞台は徳島県徳島市にある進学校、吉野北高校。 その吉野北高校の図書委員会の仲間たちを主人公にした清々しい青春ストーリィ。 先日読んだ長嶋有「ぼくは落ち着きがない」でもそうでしたけれど、高校の図書委員会、何故こんなにも雰囲気が楽しそうなのでしょうか。 2年で委員長の岸本一(はじめ)、副委員長の川本かずらと武市大地、書記で元不登校生の藤枝高弘、1年生で大地の彼女の上森あゆみ。そして脇役的ですけど、女生徒からキモイ人と言われている西川行夫に、司書の牧田先生。皆好きになってしまう登場人物ばかり。 「吉野北高校図書委員会」は、前半は川本かずらが、後半は藤枝高弘が自分の気持ちを含めながら一人称で語るストーリィ。 吉野北高校図書委員会/あおぞら |
●「吉野北高校図書委員会2−委員長の初恋−」● ★★ |
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2010/01/18
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微笑ましい高校版青春ストーリィ、第2弾。
同じ高校生を主役にした青春作品と比較すると、とても幼い感じがする本シリーズですが、私の高校生活イメージにはしっくりときます。 「希望の星」は、同じ時間を藤枝高弘の立場から、彼の悩み・思いを中心に描いた篇。 委員長の初恋/希望の星 |
●「吉野北高校図書委員会3−トモダチと恋ゴコロ−」● -- |
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2010/01/31
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主人公たちも早や3年生。図書委員会の活動も2年生の上森あゆみらに譲り、受験生としての毎日に突入していますが、中々気分は受験に集中しきれない、という日々。 そんな中、ハンドボール部の武市大地、部仲間の小嶋から川本かずらへの好意、川本に告りたいという気持ちを打ち明けられ、動揺します。今まで友達としかみていなかったかずを、初めて女の子として意識したことから。 一方の川本かずら、こちらもまた恋心を自覚して、お悩みの真っ最中。そのうえ、県内か県外かという進路の悩みまで抱え込んでしまうことに。 さて、恋心と受験生生活。藤枝高弘らも加え、彼らはそれにどう折り合いをつけていくのか、という巻。 特別なストーリィではないよなぁと思いながら、読み進んでいくと、いつの間にか彼らの素直で純真な想いに共感し、彼女や彼らへの愛おしさが込み上げてくる。 「女のトモダチ」は、川本かずらの親友=壬生っちが主人公。上記かずらの恋ストーリィの終盤が、壬生の視点から描かれます。 さて、巻毎に1年を描き、3巻目の本書で主人公たちは3年生。 トモダチと恋ゴコロ/女のトモダチ |