白井智之
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1990年千葉県印西市生、東北大学法学部卒。2014年、第34回横溝正史ミステリ大賞の最終候補作となった「人間の顔は食べづらい」にて有栖川有栖、道尾秀介の推薦を受けて作家デビュー。

  


       

「名探偵のはらわた The Detective Dead ★☆


名探偵のはらわた

2020年08月
新潮社

(1700円+税)

2023年03月
新潮文庫



2020/09/22



amazon.co.jp

私は全く知りませんでしたが、サム・ライミ監督作品に「死霊のはらわた」があり、その内容はというと、森の中の別荘にやって来た若い男女五人がうっかり死霊を蘇らせてしまい大変な目に遭うという話なのだとか。
題名から推測がつくとおり、本作、上記映画のオマージュなのだとか。

主人公は名探偵・
浦野灸探偵事務所で<助手>を務める原田亘(略称:「はらわた」)
ある人物が、凶悪犯罪を起こして地獄に落ちていた殺人鬼7人を現代に蘇らせてしまい、過去と同様の凶悪犯罪が繰り広げられるという結果を招く。
その事態に立ち向かい、殺人鬼たちを再び地獄に落とすという任務を負ってやはり蘇ったのが、左門我泥が書いた探偵小説によって有名になった名探偵:
古城倫道

その古城倫道から<従僕>を命じられたはらわたは、古城と一緒に殺人鬼たちを追跡し、追い詰めるための活動に勤しみます。
その過程で明らかになったのは、殺人鬼たちが犯した事件の裏に隠されていた秘密・・・。

まぁ、破天荒と言えば破天荒、グロテスクと言えばグロテスク。
驚くべき展開もあれば、驚くべき真相もあり、過去において葬り去られていた真実もあった、という次第。

ただ本作、私の好みに合うかと言えば、う〜ん、私の好みではないようだなぁ。


【記録】/神咒寺事件/八重定事件/農薬コーラ事件/都ケ山事件/顛末

   


  

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