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「挑戦者たち」 ★ |
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ミステリ小説の中で“読者への挑戦”というと、私にとっては学生時代に愛読したエラリー・クィーンの“国名”シリーズ。 しかし、推理小説界にあって“読者への挑戦”はEQに限ったことではなくいろいろあるようです。 本書は、その古今東西の“読者への挑戦”を集め、またパロディまで加えたコレクションといった趣きある一冊。 まぁこれだけ集めるには、それだけのミステリを読破していないといけないでしょうし、それを集めて一冊にまとめるだけでも相当な労力が必要だと思います。 ただし、その労力故にそれだけで面白いかというと、それはまた別物と言わざるを得ません。 推理小説好き、そのうえこうした趣向好きというファンであればさぞかし楽しめることと思いますが、ずっと本格的推理小説から遠ざかってしまっている私のような身としては、興味は感じてもそれ程面白いとは思わなかった、というのが正直な感想です。 |