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1.銀杏アパート 2.ギプス |
1. | |
「銀杏(ぎんこう)アパート」 ★☆ | |
2018年04月
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大きな銀杏の樹と対であるかのように建つ古びたアパート、「銀杏アパート」。 |
「ギプス GIPS」 ★★ | |
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ギプスって、あのギプスですよね。それが題名になるってどんなストーリー?と思ったのですが、その意味は心に嵌めてしまったギプス、自分の心をがんじがらめにしていた、ということのようです。 主人公の間宮朔子はブックカフェの契約社員で、27歳、独身、一人暮らし。 その朔子の職場に突然押しかけて来たのが、朔子が中学時代に友人だった葛原あさひの姉だと名乗る葛原鳴海。 鳴海、あさひがいなくなった、ついては一緒に探して欲しい、と一方的な要求。いったい何があったのか? ストーリーは「朔子」という章と「少女」という章が交互に繰り返されます。「朔子」は現在、そして「少女」は朔子とあさひの中二時が描かれます。 朔子、ちょっと頑なな処がある女性、といった印象です。 本来の性格なのか、葛原あさひと何か関係があるのか・・・。 そこから、「少女」の章にて、朔子とあさひの思いがすれ違ってしまい、その結果二人の道は分かれてしまう。 でも、それから13年間、互いに相手のことを忘れたことはない。 二人は再び相まみえることはできるのか、もう一度やり直すことはできるのか。 行き違いで気持ちがすれ違ってしまう、ということはありうることです。でも再度やり直すことができるかと言えば、それはお互いの気持ち次第なのでしょう。 その障害になるとしたら、心に嵌めてしまったギプス、ということでしょうか。そのギプスを自分で外せるかどうか・・・。 間違っていたと思ったらやり直す、心にはそうした柔軟性があって欲しい。 最終場面には心を洗われる気がします。 朔子/少女/朔子/少女/朔子/少女/朔子 |