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1.ちひろ花の画集 2.ちひろ秋の画集 3.ちひろ冬の画集 4.ちひろ春の画集 5.ちひろ夏の画集 |
1. | |
●「ちひろ 花の画集」●(ちひろ美術館編) ★★ |
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出版社の新刊案内を見ていてふと、いわさきちひろという既に亡くなった絵本作家の作品に気持ちを惹かれ、まずは本書から読んでみました。 冒頭、こんな言葉(抜粋)から始まります。 「子供も花も大好き」 「今の日本から失われたいろいろなやさしさや、美しさを描こうと思っています。 それをこどもたちに送るのが私の生きがいです。」 色彩の鮮やかに美しい花の数々。 その花たちと共に生きているような子供たちの姿。 どの子供も言葉を発していることはありませんが、その語ることのない子供たち、花に囲まれて幸せそうです。 中でも、子供たちにダンスをさせた「花のファンタジー」は、特に楽しそうです。 そして、花の下、女の子たちのおままごと。そんな子供時代を振り返ると、良き時代だったのだなぁと感じます。 こうした美しい花たちに囲まれて暮らしていたら、そのことを認識していたら、イジメ問題など起きっこないのに、とふと思います。 花で語る/花と子ども/花のファンタジー/花の肖像/花のある暮らし |
2. | |
●「ちひろ 秋の画集」●(ちひろ美術館編) ★★ |
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2011/01/09 |
実りの秋、と言いますけれど、確かに秋は柿や林檎の実が木に実り、山にはキノコが生え、木々の葉っぱも黄色だったり、紅葉したりと様々。 そうした様々な色が、この一冊の中で、鮮やかに色彩を広げています。 そんな秋の風情を背景にした子供たちの笑顔がとても素敵なんです。まるで子供たちの上で、子供たちの夢がはじけ飛んでいる、ように感じられます。 絵を見ていて、こちらまで胸がワクワクするような感じ。 秋っていいな、そんな気がしてきます。 秋に遊ぶ子どもたち/実りの季節/秋のファンタジー/秋の旅/ちひろと宮沢賢治の絵本/もの想いのとき |
3. | |
●「ちひろ 冬の画集」●(ちひろ美術館編) ★★ |
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2010/12/11 |
いわさきちひろさんの絵は、何と言っても子供たちのしぐさ、表情が素晴らしい。 素直で、純粋無垢で、いかにも子供本来の姿、という印象。 現代からすると、こうあって欲しいと大人たちが思う、子供たちの姿かもしれません。 雪の中で遊ぶ子供たち、クリスマス風景、お正月風景と、「冬の画集」は楽しい。 赤や黄色、色彩も鮮やかです。 「冬の物語」は、懐かしいお話の挿絵として描かれた絵たち。 「マッチ売りの少女」「雪の女王」「つるのおんがえし」等、どの絵も素敵です。物語好きにとっては嬉しい部分です。 雪と子どもたち/お正月/冬の物語/冬のよそおい/あたたかい部屋 |
4. | |
●「ちひろ 春の画集」●(ちひろ美術館編) ★★ |
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2011/04/03 |
春、それは何と言っても楽しい。全てが明るく、きらきらと輝くようです。 いわさきちひろさんの画にも、特に黄色の色に目を奪われます。 春は始まりの季節。新しく幼稚園や小学校に通う子供たち。 気の所為だけでは決してないと思いますが、子供たちの表情、雰囲気にも、新しい始まりに向けてのワクワクするような気持ち、踊り出すような気持ちが感じられるようです。 春って、やっぱり良いですよね。 春のおとずれ/新しい一歩/春の野原/小鳥や動物たち/おやゆび姫/春の庭 |
5. | |
●「ちひろ 夏の画集」●(ちひろ美術館編) ★★ |
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四季をテーマにしてきた画集の最終巻、夏。 まずは雨から。 夏の前には雨があった。梅雨とは独立した季節ではなくて、夏の始まりなのかも。そう感じること自体、新鮮です。 夏休み、水、海。夏はいいなぁ。 子供たちの生き生きとした表情、姿が、他の3集に増して印象的です。 子供の頃、夏=楽しい、という季節だったことを思い出します。もちろん夏休みということもありますが、午前中に毎日見たTVアニメ、遊び、昼寝・・・。暑くても、遊びは楽しかった。暑くてイヤだ、という思いはまるで浮かばなかった。 それは子供だったからかもしれません。夏は子供の季節だったのか。 子供たちの生き生きとした、楽しい様子からそんな思いが浮かびました。 虹、それを見上げる子供たちの絵も素敵です。子供の頃を思い出すなぁ。 雨の日の子どもたち/夏休み/水の物語/海のうた/水辺のスケッチ/夏の少女 |