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●「算法少女」● ★★☆ |
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2006年08月
2007/09/11
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「算法少女」、実際に 200年前の江戸で出版された算法の書だそうです。 作者は千葉桃三という医者で、あきという娘が手伝ったらしい。その書の内容を調べていくうちに遠藤さんの中で育ったひとつの物語、それが本作品とのこと。 主人公は千葉あき。大阪生れの医者である父親・桃三が大の算法好きで、その指導を受けたあきも算法に長けている少女。 短いストーリィの割りに登場人物は多いのですが、各々個性的で楽しい。その中でも、あきから算法を学ぶ子供たちの生き生きとして嬉しそうな姿がとても印象的、心に残ります。 本作品は単行本が絶版になった後、長く再刊されなかったそうです。多くの人の声があってやっと文庫本として復刊されたそうですが、こうした優れた作品はどんどん復刊して、大いに宣伝して欲しいものです。 |