|
|
|
|
| 「その名前をいつか」 ★★ | |
|
|
中学生の頃から始まり、20年にわたる女性二人の関係を描いた作品。 ストーリーは、中学生の時、30歳前後、35歳の時と、三章構成で語られます。 田舎の公立中学で二年生だったとき、藤原六花(リッカ)は、転校生の舘村曜(ヨウ)と、運命的だと思う出会いをします。 リッカにとってヨウは出会った瞬間から特別な存在だった。ヨウと一緒だと何でも楽しくなる、リッカとヨウの日々は喜びに満ちていました。しかし、3年の夏、ヨウは転校していく。 そして10年を経て、二人は東京で再会しますが、二人の状況は大きく異なるものだった。リッカはヨウとの関係を再構築しようとしますが・・・。 二人の関係はシスターフッド物語か、というとそうではない。 友だち以上、でも恋人ではない。そんな関係は、実に厄介なものではないかと思います。 二人の関係を肯定的に捉えるか、否定的に捉えるか、それは読み手次第ですけれど、それによって本作に対する印象はかなり異なるだろうと思います。 私としては、肯定的ばかりには捉えられません。互いへの感情はどうあれ、状況面を考えると、互いに自分の都合の良い形を相手に期待している処あり、と思わざるを得ないからです。 第三章において、二人の関係がどのように変化していくか、成長していけるか、そこが見処だと思います。 ヨウの娘である禰音(ねおん)の存在が魅力的。 第一章/第二章/第三章 |