青山ヱリ作品のページ


1985年生、大阪府出身。note創作大賞2024にて朝日新聞出版賞を受賞。「あなたの四月を知らないから」にて作家デビュー。

 


                    

「その名前をいつか ★★




2026年07月
朝日新聞出版

(1700円+税)



2026/08/06



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中学生の頃から始まり、20年にわたる女性二人の関係を描いた作品。
ストーリーは、中学生の時、30歳前後、35歳の時と、三章構成で語られます。

田舎の公立中学で二年生だったとき、
藤原六花(リッカ)は、転校生の舘村曜(ヨウ)と、運命的だと思う出会いをします。
リッカにとってヨウは出会った瞬間から特別な存在だった。ヨウと一緒だと何でも楽しくなる、リッカとヨウの日々は喜びに満ちていました。しかし、3年の夏、ヨウは転校していく。
そして10年を経て、二人は東京で再会しますが、二人の状況は大きく異なるものだった。リッカはヨウとの関係を再構築しようとしますが・・・。

二人の関係はシスターフッド物語か、というとそうではない。
友だち以上、でも恋人ではない。そんな関係は、実に厄介なものではないかと思います。
二人の関係を肯定的に捉えるか、否定的に捉えるか、それは読み手次第ですけれど、それによって本作に対する印象はかなり異なるだろうと思います。
私としては、肯定的ばかりには捉えられません。互いへの感情はどうあれ、状況面を考えると、互いに自分の都合の良い形を相手に期待している処あり、と思わざるを得ないからです。

第三章において、二人の関係がどのように変化していくか、成長していけるか、そこが見処だと思います。
ヨウの娘である
禰音(ねおん)の存在が魅力的。

第一章/第二章/第三章

       


   

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