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1.乳房に蚊 2.それでも俺は、妻としたい |
1. | |
「乳房に蚊」 ★★☆ | |
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兎にも角にも本書の主人公、絵に描いたようなダメ男ぶりなのです。 ここまで正直にダメ男ぶりを発揮されると、もう哀れというか、処置なしと言うべきか。 ※題名は尾崎放哉の俳句「すばらしい乳房だが蚊が居る」から。表紙絵と合わせ、本書の夫婦関係を直截的に表しているようで、何とも言い難い味を感じます。 |
2. | |
「それでも俺は、妻としたい」 ★★ |
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2022年10月
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抱腹絶倒の夫婦、日常ドラマ。もう信じられないくらい、爆笑。 一応「乳房に蚊」の続編のようです。 主人公は柳田豪太。40歳を迎え未だ年収50万円。自称シナリオライターだが、全く仕事なし、実質は主夫、というよりヒモ。 一方、妻のチカは 身長170cm、Hカップという具合。 5歳の息子、保育園児の太郎と3人暮らし。 ろくに働かずやらせてばかりの豪太に、妻のチカからもいい加減見放されたのか、「セックスさせてください。お願いします」と頼んでも、「ヤダ」の一言。 何とか応諾してもらっても「5秒で終わらせてよ」と。 まぁ題名からして直截的なのですが、もう呆れるくらいに、あけすけ、スケベ心丸出し。 とにかく夫婦2人のやりとりがことごとく噴飯もので、滑稽、痛快、呆れ果てること途切れなく、夫婦コメディここに極まれり、という印象。 幼稚園のミナちゃんママとの??な付き合いもあれば、嫁姑の猛烈極まりないバトルもあり。でも何時そんなことがあっても不思議ない、非現実的とは言えない日常ドラマです。 最初こそ、いくら何でもそこまでと呆れかえったのですが、それも毎度毎度続くと、妻のチカにもどこか愛すべきアホさがあるように感じられ、この夫婦のことが愛おしくなってきます。 ※さすがに通勤電車の車中で読むのはどうかと思い、土日にあてて読了した次第です。 妻としたい/妻としちゃった/妻と働く/妻と帰る/妻と笑う/エピローグ |